ふるつき2

裏ブログです。うそです

ACSC 2021 / Midnightsun CTF 2021 Finals

先週はACSCの運営とMidnightsun CTF 2021 Finalsだった。

ACSCの運営について語ることはあまりない。そもそもACSCの運営にそんなにちゃんと参加していなかったので。

開始2時間くらい前からkCTFのクラスタが壊れていることが判明して、なぜ壊れていたのかわからないまま復旧が行われたが間に合うかは不安があったので個人のDigitalOceanでDropletsを数台立ててバックアップサーバを用意したりした。zer0pts CTFやCakeCTFで使っていたansible scriptがうまく動いてdockerなどのインストールは迅速に行えたし、また経験が活きて問題のデプロイはansibleでやると時間がかかるから手作業でやろうということをptr-yudaiと会話しながら決断してサッと実行に移れた。

結局いくつかの問題は終始バックアップサーバで動いていたらしい。1000を超える参加者のアクセスを受けてもそんなにインスタンスが重くなるということはなかったので、問題にもよるけどkCTFは大げさだなという認識を持った。一問、qemuを使う問題だけプロセスがメモリを掴んで離さずに残ってしまうと問題になりそうだったので、タイムアウトを追加してもらったり、古いプロセスをkillしたりした。

話が変わるが、ACSCの参加者はすごいと思う。これだけの問題に取り組むのもすごいし、解くのもすごい。Cryptoの問題も私はチェックに苦労したりしたのだが、想定以上にすんなり解かれていたように見える。日本勢もめちゃくちゃ強くて、普段TLで見る人がちゃんと世界(アジア)だがで通用しているのを見ると嬉しくなる。

これだけ強いのに、国対抗ではなくてアジアという地域でまとめられてしまうのは悲しい。欧州では国対抗らしいので、これはICCに舐められているということだろうし、ICCボコボコにして来年からは国対抗になってほしい。

多様性のためなのか、国の中で3位に入っていないといけないとか、女性(非男性)は上から2番目までは無条件で決勝に進出とかのルールがあるが、これに関しては各所で疑問の声が上がっているし私も疑問に思う。そもそもCTFという競技で男女の性差による実力の差があるのか*1、あったとして男女で大会を分ければよく混合チームに無理やりする必要がどこにあるのかわからない。女性だけ他の男性にくらべて随分実力が低くなってしまうという事態は誰も幸せにしないと思う。

話は変わってMidnightsun CTF 2021 Finals。こちらはACSC運営の裏で参加していたためあまり集中できなかった。結局簡単なCryptoを一問通しただけになってしまったし、悩んでいた問題もあとから冷静に考えると簡単に解けて、勘違いで難しく思っていただけだった。一度実験すれば簡単にわかったはずなのに、横着をして問題を取り逃すことがありよくない。

解けたflaarbにしても、はじめは「local exampleでは1/2くらいの割合で解けるのに本番データだと解けない〜」と泣いていた。これで何時間も溶かした末に、ptr-yudaiに「パラメータ色々いじってみたら」と言われてやったら一瞬で解けた。

また解けなかったPlolardはp-1を構成する小さい素因数が42bitだと思っていて解けなかったが、実際には42までの素因数であって簡単に探索できる問題だった。一度でも手元で実験していればすぐにわかったはずで、こういうところを逃すのがなんともという感じで、CTFプレイヤー仕草がまだ身についていないと思わされる。

*1:将棋の例を考えるとあるのだろうか