ふるつき2

裏ブログです。うそです

CakeCTF 2021 / WMCTF 2021 / FwordCTF 2021 / ALLES! CTF 2021 ...

先週はCakeCTF 2021を運営していて忙しかったのでCTF日記を書いていなかった。一週間立って落ち着いてみるとはるか過去の話のように感じる。しかしサーバを全部落としたのは今日の話で、随分直近の話だ。おそらくCTFの運営をしていた時間が濃すぎて他の時間が薄く間延びして感じられているのではないかと思う。CTFの運営については書きそびれた話もありつつも、表日記に書いたのでこれ以上書くことはそんなにない。CakeCTF開催直前〜直後くらいまでは、もうこのCTFの運営はやらないでおこうと思っていたのが、アンケートなどを見ていると来年もまたやって良いかな、という気分になったことくらいか。しかしそのためには、WebとReversingの作問をとにかくなんとかしないといけない。しかしそれでCryptoがおろそかになっては、CakeCTFくらいなら運営できそうにしても他CTFへの出場を楽しむことが難しくなる。

CakeCTFの裏番組では(と言うよりはCakeCTFが裏番組だが)WMCTF 2021とFword CTF 2021が開催されていた。どちらも楽しみにしていたがCakeCTFの運営で忙しかったりして出られていない。CakeCTFの開催日程を決めたときはどちらのCTFもまだCTFtimeには登録されていなかったので、後から被せられたような気持ちになっている。こういうところでロックを取るという意味でもCTFを開催する場合にはCTFtimeには登録しておくのが良いのだろう。折り良く(?)CakeCTFの開催直後にCTFtimeにアップデートが入って、Casual CTF(参加してもratingが入らないCTF)が開催できるようになった。クオリティについて一定の評価が得られているし、楽しみにしてくれているひともいるだろうから今後Casual CTFを開くときには使っていきたい機能である。

さて、WMCTF 2021はなぜかregistrationが事前に締め切られてしまって参加登録すらできなかった。どうにも参加できるチーム数に上限があったようなのだが、XCTFを使っているはずなのでインフラが不安定になるということもないだろうから不可解である。一応、運営に突撃するとバッチで参戦処理をしてくれるタイミングが2回ほどあったのは確認しているが、そこまでして参加するほどでもないと思ったので登録していない。また、WMCTF運営は問題はCTF開催後に公開されるのでそちらで我慢してくれ、と最初は言っていたはずなのだが問題が公開されたというアナウンスは見ていない。どうなっているのだろうか。

FwordCTFはチームとしては出ていて、Cryptoは全部S3v3ru5が解いてくれたのでまったく触っていない。難易度的には私がギリギリ全部解けるか解けないか、というところだと思っているのであとからupsolveして行きたいと思っているが、このところCTFの問題の復習ができていないくてFwordCTFにまでたどり着けるか怪しくなってきている。

Fwordというチームについては、zer0ptsに移籍してきたkahlaの話もある。Webプレイヤーなのだが、Fwordには他にWeb担当がおらず、ワンマンになってしまっていることが辛いと感じたのでFwordCTF 2021を最後にFwordを抜けることにしたらしい。個人的にはzer0ptsはチームとして大きくなりすぎのような気がするのでこれ以上メンバーが増えることには消極的なのだが、WebはWeb屋ということで任せている。ワンマンといえばzer0ptsではpwn担当もワンマン気味になってしまっている。問題を解くには至らないまでも壁打ち役くらいにはなりたいと思っている。やりたいことが多すぎる。

先週の話が長くなった。今週はALLES! CTF 2021だった。ALLES!は独自プラットフォームの色が強いCTFで、難しいという認識があった。実際難しく、pwnやwebでは全然全く解かれない問題というのがあったように見える。一方でcryptoは一般的で簡単なcrypto問題が2問出題されたほか、solahというブロックチェーンに関連する問題が3問でた。正直に言ってcryptoの体験としてはあまり良くない。ブロックチェーンの問題も取り組むのにコストが大きくてどうしても面倒でやっていない。crypto屋としてはなかなか厳しいCTFだった。代わりにいくつかmisc問題を見てみた。普通のmiscという感じで、解けなかったものの取り組んである程度の楽しさはあった。しかしこの楽しさはまだジャンルに精通していないが故の楽しさという気がしていて、もっと良い類題がありそうな問題もたくさんあった。anti-sandmannは別でかなりよくできていてこれ系統の問題では一番を争えるのではないかと思った。しかし1問解けていれば賞金の範囲内だったので解けなかったことは悔しいし、./Vespiaryが解いていたこともあって2倍悔しい*1。ptr-yudaiの不在も痛手だった

また、今週はnit ic ctfもあった。どこの高専かわからないがとにかくnitとあるからには高専生が開催しているCTFである。このCTFについて語る言葉は多く持たないが、CTFってこんなに雑に運営していいんだという驚きのようなものがある。このあたりは対象としている参加者層にもよる話だと思うし我々が開催・参加しているCTFとは少し毛色が違うのだろうなと思っている。そしてどちらもある程度必要なものなのだろう。いわばCTF入学式のようなCTFか。そういう目的で開催するならちゃんとしたCTFらしいCTFとして開催するほうが参加者にとっては良いだろうから、単に運営の楽しみとして開催しているのだろうことはわかるけど、存在意義やCTFという界隈への影響を考えるとそんな感じだと思う。

そういえばCakeCTFを開催したときの一部の「初心者向けではないと思います」という声には本当に辟易している。初心者「CTFプレイヤー」が楽しめる問題も提供しつつも、「初心者向け」ではないCTFを開催していたわけだけど、過去のCTFの評判を聞いたり日本語で案内されていたり、誰でも登録できたりしたから誤解したんだろうなとは思っている。この話題どんだけ引きずるのか。やめよう

*1:なぞのライバル意識がある